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○霧南風に多く、西風は晴れる。 ○晴夜昼キラキラ光ると風。星の光がじっと坐った翌日は好天気。雲の絶間に星の光りが大きいと風の兆。天高く見え、星ギラギラすれば風。 ○西で火を打つと西風強まる。晩に火を打つと、その方向からの風が強くなる。 (「火を打つ」は稲妻。)雷鳴ったら風強くなる。 ○二百十日前後に「かなづち雲」出ると大風。 ○人の話す声、近く聞える時は濃霧。 ○雲仙岳に雲かかれば北風強くなる。雲仙岳帽子がぶれば三日のうちに雨。雲仙岳鉢巻すれば、その日のうちに雨。(長崎、西彼杵) ○夏冬良岳にねずみ雲がかかると雨。(ねずみ雲は黒い切れた雲) ○すわり出に次かんば入りに吹く。冬、シギ、大星の出入りに風。 (すわり星はスバル星、シギはオリオン、大星はシリウス) ○あなぜと夫婦げんかは夜凪する。 (北西の季節風は夜になると弱まる。) ○雲の中よりエノオが下ると風。(北松) (エノオはエビの尾のこと。) ○黄燐すれば大風か雨。朝焼けすぐひけば雨、長引けば風。 (壱岐、五島、北松)台風前の黄焼け。(長崎) ◎漁と天気 ○北風が吹けば、「あご」がとれる、南風が吹くとブリがとれる。(平戸) (北風はイワシ、カマス、黒点がとれるというのもある。) ○時化のときイカは沖へ、エビは岸へ走る。 ○小魚が沖へ出ると大風。 ○闇夜の晴天はイワシの大漁。(生月島) (シラスウナギというのもある。) ○サバ雲が出るとイワシがとれる。(北松) ○魚がよく釣れると3日以内に大風。 ○時化前1〜2日、アワビ、サザエ一つもとれぬ。(五島)
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